2000年2月19日 日本経済新聞より
イガデンなど、筑波大と共同で
汚濁物質の9割除去
電気で分離 汚水処理装置を試作
検査機器ベンチャーのイガデン(茨城県石下町、五十嵐武士社長)はタンク製造の岡田鉄工所(茨城県岩井市、岡田章社長)、筑波大学と共同で汚水処理装置を試作した。汚水に電気を流す方式を採用、汚濁物質の約9割を取り除ける可能性がある。
工場廃水で有効性を確認、湖での野外試験でも満足できる結果が得られたという。
茨城県の新市場製品開発支援事業の一環として開発した。今後、実証試験を通して性能をアピールし、顧客開拓を急ぐ。

試作した装置は高さが約二㍍、幅が約四㍍、奥行きが約一・五㍍の大きさ。
二十四時間動かせば一日三十㌧の汚水を処理できる性能という。
内部に電極を組み込み、汚水に通電することで、汚濁物質を凝集、分離する。
これまでに基礎的な技術を確立済みで、今回は実用的な装置に組み上げた。
基礎実験では工場排水一㍑当たり十三㍗の電力で五分間程度の処理を加えた。
この結果、一㍑当たり三十九㍉㌘の窒素分が処理後に四・六㍉㌘に減った。同二十五㍉㌘あったリン分も同二・三㍉㌘になった。
さらに試作した装置を茨城県の千波湖に設置。
底にたまったヘドロを浄化する実験に成功し、実用化のメドをつけたという。
関連データをこのほどつくば市で開かれた水環境の修復などに関する国際会議「つくば国際水環境フォーラム2000」で公表した。
今後、工場や観光施設、自治体向けなどに売込みを図る考えだ。
イガデンは水質改善が急務となっている霞ヶ浦(茨城県)を浄化する産学官のプロジェクトに参加、つくば大学などと技術開発を続けていた。
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