2000年7月21日 日刊工業新聞より
レジオネラの殺菌に効果
イガデン 電気分解装置で確認
 【水戸】水処理装置開発のイガデン(茨城県石下町篠山78-4、五十嵐武士社長 0297-42-6372)は98年に自社開発した高効率電気分解装置「マイクロ・ウォータ・システム」を使うと一般生菌,レジオネラ菌の殺菌効果が有ることを確認した。
 同装置は薬品を一切使わず特殊交流電源を水に通電することでスケール除去や殺菌処理を行うことができるもので,クーリングタワー・工場排水などの水質改善に応用していた。
 今後はレジオネラ菌の発生しやすい温泉地や銭湯,ホテルなどにも売り込んでいく。
 同社が茨城県工業技術センターにレジオネラ菌の殺菌効果の試験を依頼し、温泉水のサンプルにアルミニウムとチタンを電極に使用,5-10分間50㍗の電圧をかけた結果,1㍉㍑当たり10万個あった一般性菌が100個程度に減少。
 レジオネラ菌についても長野県の温泉水で試験した結果,100㍉㍑当たり560個あった物が未検出だった。
 五十嵐社長は「温泉水などは塩素処理で一度レジオネラ菌を削除できるが,繁殖力が早く,、また管の隅に残っている場合も多い」と話す。
 今回の試験で全国5ヶ所の温泉水を調べたが,そのうち四つからレジオネラ菌を検出したという。
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